江田島地区について 〜海軍兵学校の移転〜

18 世紀まで、江田島は農村でした。 1888 年、自然豊かな環境が教育に適しているという理由で、築地から江田島に日本帝国海軍の海軍兵学校が移転してきました。第二次世界大戦前、江田島は、アメリカ海軍のアナポリスやイギリス海軍のダートマスと並び称され、世界に名をはせており、多くの海外の軍人がこの有名な士官学校を訪問していました。

 

戦後、進駐軍がその土地を接収し、現在は海上自衛隊第1術科学校となっています。現在も赤レンガの校舎が残されており、当時の面影を残しています。

 

海軍兵学校周辺の町やコミュニティにも、日本帝国海軍と深くつながった特有の建物や風景が残っています。学校の外の丘陵地には、旧江田島海軍下士卒集会所を始めとし、周辺には洋品店や写真館、古い醸造所、歴史的な小道があります。かつて旧海軍兵学校の生徒たちが休日を過ごしていた民家も多数残っています。

江田島湾を臨む小高い丘からは江田島の住宅地と、そのなかに佇む白い木造洋館、海友舎が見えます。その向こうには旧海軍兵学校(現在は海上自衛隊第1術科学校)があります。